仙台市では、1991年(平成3年)より初秋に定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台 (JSF) が開催されており、70万人を超える観客数を集める大規模音楽祭になったが、ジャズ以外の音楽ジャンルの出演者の方が多い状況になっている。JazzPromenade in SENDAIは、無料の屋外音楽祭であることはJSFと同様であるが、5〜7月頃である初夏に開催され、ジャズにジャンルを絞って開催している。また出演者は、JSFがアマチュア中心であるのに対し、JazzPromenade in SENDAIはプロまたは審査を通過したセミプロという違いがある。宮城県在住者だけでなく、東北在住、または東北にゆかりのあるプレーヤーが出演している。毎回ゲストとして東京から第一線であるミュージシャンが参加している。
戦後の占領期の仙台は、進駐した米軍の社交クラブでジャズが盛んに演奏されていた。その伝統を受け継ぎ、1970年代までは国分町を中心にキャバレーやバーで生演奏をするジャズバンドが仙台には数多く存在していた。しかし、1980年代に入ると、カラオケ等に圧されて生バンドが減少していった。そのため1987年(昭和62年)にJSFの前身となるイベントを立ち上げ、1991年(平成3年)に第1回のJSFを開催した。このJSFの立ち上げに関わった安田智彦が、ジャズ以外にもジャンルを広げてしまったJSFから離脱し、ジャズに特化したイベントとして始めたものがJazzPromenade in SENDAIである。記念すべき20回開催となる2020年にコロナウイルスによる影響で中止をきめてからはまだ開催できていない。